2022年7月14日 / お役立ち情報 お得?月額400円の付加年金とは
付加年金とは
「付加年金」は国民年金制度のひとつです。
毎月の国民年金保険料に400円の付加保険料を上乗せして納めることで、将来受給する年金額を増やせる制度です。
付加年金に加入できる人・できない人
付加年金には、加入条件があります。
【加入できる人】
国民年金第1号被保険者の
- 自営業者
- フリーランス
- 農業者
- 学生
- 無職等
【加入できない人】
- サラリーマンや公務員などの第2号被保険者
- 第2号被保険者の配偶者である第3号被保険者
- 国民年金保険料の免除・猶予を受けている人
- 国民年金基金の加入者
付加年金は加入期間が決まっており、原則として国民年金第1号被保険者の期間で20歳から60歳未満の月の40年間になります。付加年金の受給は老齢基礎年金とセットになっていますので、老齢基礎年金を受給する時と同じタイミングで給付されます。
付加年金加入でもらえる年金額
基礎年金だけでは不安だという方におすすめなのが付加年金です。
具体的な保険料や受給額を紹介します。
付加保険料
- 付加保険料は「月額400円」です。
- 国民年金保険料と一緒に上乗せして納めます。
受け取る受給額
・ 受給できる年金が年間で「200円×納付月数」将来増額します。
試算例
【30歳から60歳までの30年間、付加保険料を納めていたケース】
納めた保険料 400円×360か月(30年)=144,000円
年金の年間増加額 200円×360か月(30年)=72,000円
毎年72,000円ずつ、将来の年金にプラスされて支給されます。
つまり、支払った144,000円に対して毎年72,000円の付加年金を受け取ることができます。ということは、たった2年で元がとれる、とてもお得な年金です。3年目以降は得をする計算になりますので長生きすればするほどプラスになっていきます。
付加年金のメリット・デメリット
付加年金は、とてもお得な年金制度ですがメリットだけではありません。メリット・デメリット共に確認しましょう。
付加年金のメリット
- 67歳以降の年金額は納付した付加保険料の額を超えるため、2年で納付した保険料の元がとれる
- 老齢基礎年金の繰り下げ支給をすると、付加年金も同額で増額される
- 付加保険料は、所得から全額控除できる
付加年金のデメリット
- 65歳前に亡くなると、納付した付加保険料が全額戻ってこない
- 67歳未満に亡くなると、支払い保険料と年金受取額の差額分は損する
- 老齢基礎年金の繰上げ支給を受けると、付加年金も同額で減額される
付加年金というお得な年金制度をメリット・デメリット含め見てきましたが、基本は支払った付加保険料は2年で元がとれ、その後は死亡するまでプラスが続きますのでとてもお得な制度です。
保険料が月400円を上限としているため、年金の上乗せ金額としては少額ですが、人生100年時代に備えて少しでも年金受取額が増えると安心ですね。
ご自身が加入条件を満たしているならば、メリット・デメリットをしっかり理解した上で、加入を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
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