2022年2月14日 / お役立ち情報 心疾患は、なぜ恐いの?
心疾患は「がん」に次いで死亡率の高い病気です。
全身に血液を送り出している心臓は、生命活動を営むうえで最も重要な臓器であり、心臓の停止は「死」を意味します。心疾患が恐ろしい最大の理由は、その点にあるといえるでしょう。
心疾患による死亡率は「がん」に次いで死因第2位を占めています。
心疾患の原因は?
心疾患のなかでも、虚血性心疾患には高血圧、脂質異常、喫煙、高血糖が4大危険因子として知られています。
また「メタボリックシンドローム」といって、内臓脂肪の蓄積(内臓脂肪型肥満)に加えて、高血圧、高血糖、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態では、それぞれ軽症であっても、複数あわせもつことで動脈硬化を悪化させ、心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症リスクを高めることもわかっています。
※虚血性心疾患の危険因子
動脈硬化
高血圧
脂質異常
喫煙
高血糖
内臓脂肪型肥満
不整脈
突然死の原因の大半は心臓のトラブル
心疾患の恐ろしいところは、「ある日、突然命を奪われる」ことが少なくないということです。
初発症状から24時間以内に死亡することを「突然死」といい、働き盛りを襲う突然死の半数以上が心臓のトラブルによるものです。
心臓に関する突然死の原因で最も多いのは、急性の心筋梗塞です。そのほかにも心臓弁膜症や心筋症などがありますが、いずれも心臓を停止させる直接の原因は、多くが心室細動という不整脈です。
心疾患を予防するために
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は生活習慣病の1つでもあり、主な誘因のほとんどが生活習慣にあります。
減塩や栄養のバランスのとれた食事を心がけ、禁煙、節酒、適度な運動を習慣にするなど、生活習慣を改善すれば、予防できる可能性がとても高いということです。
まずは健診の結果などから、虚血性心疾患の危険因子を持っているかどうかを知り、危険因子が1つでもあれば、直ちに生活習慣を見直し、改善に努めましょう。
また、健診で高血圧や糖尿病、脂質異常症、不整脈を指摘されている人は、これらの病気の危険因子を減らすとともに、病気を正しく治療することも大切です。