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2025年5月1日 / お知らせ 新NISAでの資産運用は、始めるより、売る時が悩む??

新NISAでの資産運用は、実は始めるより売却する時が悩む? ~出口戦略の重要性~

2024年から始まった「新NISA(少額投資非課税制度)」は、投資枠の恒久化と拡充、非課税期間の無期限化という大きな改正がなされ、多くの個人投資家にとって大きな追い風となっています。特に資産形成をこれから始めたい方にとっては、非常に魅力的な制度と言えるでしょう。

しかし、新NISAを活用した資産運用で見落とされがちなのが「出口戦略」、すなわち売却のタイミングや方法です。投資は「買うまで」が難しいという印象を持たれがちですが、実は**「売るとき」こそが悩みどころ**であり、最終的なリターンにも大きく影響します。

本稿では、新NISAでの資産運用における「出口戦略」の重要性や、売却時に気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。


◆ 新NISA制度の要点を再確認

まずは新NISAの基本的な特徴をおさらいしておきましょう。

  • 年間投資枠は最大360万円(成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円)

  • 生涯投資上限額は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円まで)

  • 非課税期間は無期限(旧NISAは5年または20年)

  • 売却した分の投資枠は復活しない

この「売却枠の非復活性」が、出口戦略を考える上で非常に重要なポイントになります。


◆ 「いつ売るか」で悩む本当の理由

1. 売却後は枠が戻らないというプレッシャー

新NISAでは、一度売却した資産の投資枠は二度と復活しません。これにより、「間違って売ってしまったら、もう非課税枠を使えない」という心理的なプレッシャーがかかり、売却の判断が難しくなります。

特に将来の市場上昇を期待している人にとっては、「今売ってしまうと、今後の上昇の恩恵を受けられないのでは?」という不安がつきまといます。

2. 税金を考える必要がないからこそ悩む

新NISAの最大のメリットである「非課税」は、利益確定時の税金を気にしなくて良いということです。つまり、税金を理由に「利益を伸ばそう」と待つインセンティブがないため、逆に「じゃあ、どのタイミングで売ればいいの?」という疑問が強まります。

売却の判断を「税金」でなく、「生活資金」や「相場観」でしなければならないため、難易度が高くなります。

3. 生活資金と連動した判断が求められる

NISA口座での運用は、本来「老後資金」「子どもの教育資金」「住宅購入資金」など、人生の大きな出費に備える目的が多いです。だからこそ、売却タイミングは市場のタイミングではなく、自分のライフプランと連動して決める必要があります。

市場が下落していても、必要資金が発生すれば売却せざるを得ません。このギャップが、さらに悩みを深めます。


◆ 出口戦略の立て方:3つのポイント

新NISAの運用では、始めるときと同じくらい「出口」をしっかり設計することが重要です。以下の3つの視点から売却戦略を考えると、迷いが減ります。

1. 目的別に資産を分ける(バケツ戦略)

新NISAを活用する際は、「目的ごと」に資産を分けて管理するのがおすすめです。たとえば以下のように分類できます:

  • 短期バケツ(1~3年以内):近い将来使う資金 → 現金や安定資産

  • 中期バケツ(3~10年):子どもの進学や住宅資金 → 債券・バランスファンド

  • 長期バケツ(10年以上):老後資金や資産形成 → 株式インデックスファンドや良いアクティブファンド

目的と期間が明確であれば、売却のタイミングも「相場」ではなく「目的に応じた時期」に決めやすくなります。

2. 定率売却 or 定額売却の仕組みを作る

老後の生活資金として取り崩す場合、いきなり全額売るのではなく、毎年「一定額」または「一定率」で売却していくという方法もあります。

  • 定額売却:例)毎年120万円ずつ売却

  • 定率売却:例)年初残高の4%を売却

このような取り崩し方をルール化しておくと、心理的なブレが減り、安定した資金確保にもつながります。

3. 相場ではなく「必要に応じて売る」習慣を持つ

「相場が下がったから売れない」という考えにとらわれると、いつまでも売れず、最終的に使えないまま終わってしまうリスクがあります。

非課税であることのメリットを最大限活かすためには、「自分の人生に必要な時に、ためらわず売る」という姿勢が大切です。


◆ こんな時どうする? 売却の具体的な判断例

● Q:相場が下がっているけど、子どもの学費が必要になった

→迷わず売却を優先。市場回復を待っても、学費の支払いには間に合いません。
非課税メリットを活かして損失は織り込み済みと考え、目的を果たしましょう。

● Q:運用益が大きく出ているが、使う予定はまだない

→一部だけ売却して現金化するのも手。例えば元本分だけを売って利益分を残す、という方法もあります。リバランスも兼ねて部分的に現金化しておくと安心です。

● Q:老後資金として運用してきたが、年金が思ったよりも少ない

→定率での取り崩しをスタートしましょう。毎年一定率で取り崩すことで、資産寿命を延ばしつつ、生活費にも対応できます。


◆ まとめ:投資のゴールを明確にすることが最大の出口戦略

新NISAは、制度上の非課税メリットに注目が集まりがちですが、本当の意味での資産運用の成功とは、「目的に応じて、必要な時に、適切な形で資産を使えること」です。

そのためには、始めるときと同じくらい「終わらせ方(出口)」を明確にしておくことが大切です。
投資をする目的、使うタイミング、必要な金額をあらかじめ設計しておくことで、いざというときの迷いが減り、NISAの恩恵を最大限に活かすことができます。

「売るタイミングで悩まない自分」になるために、今日から出口戦略についても少しずつ考えてみませんか?

地元茨城県のIFAのネクサスなら、皆様に寄り添って、出口でのアドバイスが可能です。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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