2025年1月27日 / お役立ち情報 相続対策してますか?
「うちは相続するほど資産がないから関係ないかな」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。本当にそうでしょうか?相続について確認してみましょう!
〇相続とは
「相続」とは、ある人が死亡したときにその人の財産(すべての権利や義務)を、特定の人が引き継ぐことを言います。
亡くなった人(被相続人)の財産には、具体的に土地・家屋・現金・預貯金・有価証券・自家用車・貴金属などがあり、相続の対象になります。
また、未払金・住宅ローンなどの借入金・未払いの税金や医療費などの負債も相続の対象になります。
〇遺産分割協議と遺言
相続人全員で遺産の分け方を決める話し合いのこと遺産分割協議と言います。
相続人同士で話がまとまらないケースがよくあるようです。
実際に相続が発生してから相続税の納付期限までの期間はわずか10カ月程しかありません
(トラブルの代表例
・相続財産の中に不動産が含まれている
・被相続人に再婚歴がある
・相続人同士が疎遠、仲が悪い
・連絡を取れない相続人がいる
・遺産分割が終わらないうちに二次相続が発生した 等
これらのトラブルを予防したり、円滑に手続きを進めるのに遺言書を作成しておくのも一つの対策です。また、亡くなってしまった方の意思で相続人以外の自分が相続したい人に「遺贈」できるメリットもあります。
〇相続税
相続税には課税対象になるものとそうでないものがあります。その中でも生命保険金や死亡退職金は非課税枠が使えるので相続税対策に有効です。非課税枠は生命保険金や死亡退職金それぞれにあります。
非課税限度額=500万円×法定相続人の数
また、相続税には基礎控除があります。相続分が基礎控除を超えなければ相続税はかからず、申告も不要です。
基礎控除の計算=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)
〇相続税対策と争族対策で生命保険を有効活用しましょう
相続税対策に活用できるのが先ほども申し上げた生命保険の非課税枠です。
銀行の普通預金に入れておいたままだと口座の凍結や課税対象になってしまいます。
生命保険に変えておけば、お金に名前を付けることができるので、渡したい人に相続でき、非課税枠も使えます。まさに一石二鳥です。
争族対策をしていないと、遺産分割がまとまらず現金化まで時間がかかったり、納税額の負担が多くなってしまうこともあります。そんな時にも生命保険は活用できます。
例えば、自宅のみが財産で、取り分のない娘を受取人として生命保険を準備することで、争族を回避することができます。
しっかりと対策することでより円滑にトラブルなく手続きができるとよいですね。