2013年11月30日 / お役立ち情報 必要保障の考え方~医療保険~
こんにちは!パルナ店の岡本です!
前回に引き続き今回も必要保障の考え方について書いていきたいと思います!
医療保険の保障はどれくらい必要でしょうか?
<必要保障額の考え方>
医療保険も考え方は死亡保障と同じで、「もしも病気になったらいくらほしいか」という観点から出発します。病気で入院する場合、入院費や治療費といった医療費だけでなく、その間の生活費が必要です。 ここで大切なのは、医療費とその間の生活費は貯金でまかなえないか、ということを頭におきつつ、実際の医療費がどのくらいかかるかを見積もってみることです。
<例>Aさん(年収600万円のサラリーマン)が盲腸で1週間入院した。入院費や手術代を含めた医療費が30万円かかるとする。
このとき健康保険に入っていればサラリーマンの自己負担は3割ですから、約10万円を自分で支払うことになります。ただし、同じ病院に支払った医療費が1か月に一定額(この額は所得と年齢によっていくつかのパターンがあります)を超えると、「高額療養費」となり、超えた部分が払い戻されます。 この例で、10万円を同じ月に支払った場合は、約3万円が払い戻されます。つまりこの場合自分で支払うのは7万円となります。
しかし、高額療養費の対象にならない費用の存在を忘れてはいけません。主に「食事代」「差額ベッド代」です。 「食事代」は1日約800円、「差額ベッド代」の平均はだいたい1日4000~5000円といったところでしょうか。差額ベッド代は、2人部屋や個室などに入った場合に必要な費用です。基本的には大部屋にするのか個室にするのかは自分で選べますが、大部屋が満室といった病院の都合で2人部屋などになるケースもあります。この食事代800円×7日=5600円と差額ベッド代5000円×7日=3万5000円を合わせた約4万円は自己負担になってしまうので、さきほどの7万円 + 4万円=11万円の出費は覚悟しなければいけません。
「がん」など入院が長期にわたる病気、手術代が高い病気などの場合は、高額療養費となって返ってくる額も大きくなるので、基本的な医療費部分の負担額は若干上がるだけです。しかし、全額自己負担となる差額ベッド代と食事代は長期入院になるほど膨れ上がってしまうので、2か月から3か月の入院で入院費が60 – 70万円になってしまうこともあるわけです。この点は頭に入れておきましょう。 それから、家族がお見舞いに行くときの交通費も、入院が長期にわたると大きな負担となってきます。そのほか、入院に必要なさまざまな雑費を考える必要があるでしょう。
<健康保険からの手当金も考慮する>
最も不安なのはお給料が入ってこないこと、という人もいるのではないでしょうか。入院のための出費がかさむ一方、収入は途絶えてしまうので、不安になるのも当然です。
しかし、健康保険から給与の5~6割程度が支払われる制度があるのはご存じでしょうか。病気やケガで休んだ場合、健康保険から「傷病手当金」が支払われることになっています。 金額はおおよそ給与の5~6割程度で、1年6か月を限度として、出社できるまでもらえます。もらえるのは、連続3日以上休んだ後4日目を経て5日目から、などと細かい規定はありますが、このような制度があることも覚えておきましょう。
このように見てみると、収入は減ってもまったくなくなるわけではないので、なんとかなりそうに思えますが、入院が長期に渡るとやはり入院費の出費は大きな負担になります。ですから、2か月から3か月入院したときの費用60 – 70万円プラス交通費などの雑費を目安として、また、病気になるのは1度だけとは限らないということも考慮に入れて、この分は貯金でまかなえるのか、保険に入ったほうがよいのかを考えてみましょう。あくまでも基本は、いくら必要か、そのための保険料が払えるか、であることを忘れないようにしてください。
2013年11月30日